オーダースーツ専門店 “Peperoncino-SARTO"

良き道具(モノ)

前回に引き続き、某テーラーさんから頂いてきました諸々のご紹介を。

 

今回は「道具」に絞ってご紹介しましょう(^^)

 

 

まずこちらは「鉄マン」と呼ばれるもの。

 

要はアイロン台なんですが、肩周り・胸周り・襟・袖など曲面にアイロンを当てる時に使用するものです。

 

曲面を重視する紳士服には欠かせないアイロン台です。

 

今時こんな鋳物で作られた物、なかなか無いですよね(^^;;

 

 

今でも探せば新品が手に入るようですが(もちろん鋳物ではないです)、そこそこのお値段がするのでびっくりします(笑)

 

しかもこちらは、先代のお父様がご自分で蒸気抜きのための穴を開けられたものとのこと。凄い!!!

 

 

 

お次は角尺。

これはパターンの製図の時に用いるものです。

分数の計算とか角度なんかも簡単に導き出せるようになっている優れもの。

 

 

 

角の部分には、直角が狂わないように金属が用いられています。

 

 

聞くところによるとこの角に金属を用いているものは海外ではあまり無いのではとのこと。

ひょっとすると拘りの日本人職人発祥の道具かもしれませんね(^^)

 

 

私も近い将来、これを使ってオリジナルのパターンを引けるようになりたいなと( ̄  ̄)b

 

 

 

 

最後は針山。

 

これはこんなふうにして腕にはめて使うことができるよう作られています。

立ったままでお客様に対して針を扱う仕事ならではの道具です。

 

 

 

 

これまでも新しいものを使っていたのですが、この深い(それでいてやや色褪せている)モスグリーンがとても気に入って、つい連れて帰ってきてしまいました(笑)

なんかこういう道具を使っていると、自分の実力より少しだけ良い仕事ができるような気になります。

 

 

実際、そうありたいところではありますしね!( ̄  ̄)b

 

 

 

という訳で、今ではなかなか手に入らない道具を選び、いただきてきた次第。

 

 

どんなに優れた生産者も、「経年」という要素だけはどうしたって付与することはできません。

いろいろなものが簡略化され合理化(主にコスト面など生産者側の都合によるもので)されている昨今、特にこういった一昔前の貴重な品々への注意を払える人間でありたいなと思います。

 

 

もちろん、新しくて良い道具もたくさんあります(むしろそちらのほうが圧倒的多数でしょう)。

 

ですがこういった高い機能性を持った「良き道具(モノ)」に、そしてそれらが持つ「経年」という得難い魅力のあるものを、これからも大切にしていける世の中であればと思います。

そのために、本当に微力ではありますが、まずは私が、これらのものを大切にしていきたいなと。

今回これらの道具を頂くことで、そんな風に思わせてもらうことができました。

 

 

頂けたことももちろんですが、そういった意味でも本当に有り難い、嬉しい出来事です(^^)