オーダースーツ専門店 "SARTO"

個性の光る一着を

今回のお話は、先日W様にお納めしたオーダースーツについて。

さて今回のW様のご要望ですが、「着丈の長い学生服のような上着」「パンツの裾はフレア(裾広がり)で」といったもの。

これは最近の流行ではなかなかお目にかかれないデザインです。元々上背のあるW様。確かに着丈の長いスタイルは似合いそうです。

そこで雑誌や資料などを参考に、イメージを実際のディテールへと煮詰めていきます。

そして、追加で決めていった仕様は、

・上着のカット(前裾の開き具合)はナシで。
・ワタリ幅太め
・股上は深め

といったもの。これに上記の

・着丈の長い上着
・裾はフレア

を加えたものを、寸法として実際に設定していきます。

と、すべてのデザインが出揃ったところで、ふと疑問が。

・・・これ、攻め過ぎじゃね?(笑)

ここまでの要望は、そのほとんどが『今の流行』とは一線を画すものです。まぁそれ自体は良いとして、

・長い着丈
・閉じたカット
・太いワタリ幅
・フレアの裾

これらはいずれも「軽やか」の対極を為す「重厚なディテール」となります。
これらすべてを折り込むと、どうしても重苦しいスタイルが出来上がってしまうのではないか。そんな不安が頭をよぎります(笑)

そこで、『全体的に重い印象になってしまうこと』『やり過ぎかも』といった内容を説明させてもらい、「確かにな」と同意をいただきました。

とにかく最優先事項は「長い着丈」でしたので、そこは変えずに

1、ワタリ幅は普通程度に。
2、パンツの「フレア」は「ほぼ膝下ストレート」に。ただしツークッション(靴の上で二山分くらい余るの丈)にすることで、裾が広がっているように見えるようにする。

という点を変更しました。

「上着のカット」とパンツの股上は、長い着丈とのバランスを考えて敢えてそのままで。

生地に関しては、最初から希望がおありだったので即決。またボタンや裏地もそれほど迷うことなく決まりました(^^)

ただ一つ、ネーム(持ち主を示すための刺繍)をなんと『Peperoncino』にすると!(笑)

「誰のかが分かったらええねやろ?それやったらお店の名前にしといたら分かりやくてえぇやん。名前とかよりそっちの方がカッコよくね?(笑)」とのこと。確かにそうなんですけど・・・(苦笑)

ま、きっと誰かと間違ってしまうことはないと思います。大丈夫でしょう!
世にPeperoncinoのスーツが行き渡ればそうもいかなくなるかもしれませんがね?(笑)

と、最後に思いもよらないリクエストがありましたが、こんなやり取りを経てスーツのオーダーが完成です。

というわけで仕上がった待望のスーツ。ご覧ください。

どうですか?イメージとしてはセリエAの監督のような(笑)

長い着丈がフォーマル感と貫禄を強く出しています。

ご希望により、タイトな着心地と強めに絞り込んだウエストも特徴です。

タイトでいながら着心地も良いと、お褒めのお言葉をいただきました。

写真がないのですが、月皺(後襟の下に出る三日月状のシワ)も出ていませんし、後ろ姿の良さも抜かりはありませんよ!(^^)

そして問題の(?)ネーム。見事にPeperoncinoです(笑)

店の名前もいいんですが(笑)、ニックネームや愛称などももちろんアリです!(^^)

出来上がったスーツにご満足いただけることができて、ホッと一安心。

またご本人も仰っていましたが、「オーダーの際に迷いながらアレコレと決めていく作業自体が楽しい」「出来上がるまでの楽しみにして待つ時間が良い」「待たされて手に入れたときの喜びがまた良い!」という点を感じていただけたようです。

というよりも、実はそれも含めての『オーダー』ですから!(^^)

私自身がオーダースーツを作った時もまさにこれでした。自分のためだけに作られた商品と、さらにはこんな楽しみまで味わえるなんて・・・。
オーダーって素敵です(笑)

そして、こうしてオーダーを受ける側になって、こちらの立場でもその楽しみが味わえることを知りました。

お客さんの要望を聞きながら、それをカタチにしていく。それが仕上がってくるまでの楽しみ(不安?)。
そして実際の商品を身につけて、満足してもらえたときの喜び!!ひょっとすると、自分のスーツの時より嬉しいかもしれません(笑)

さあ!あなたも私を喜ばせるためにスーツをオーダーしに来てください!!

・・・冗談です!(笑)

当店はお客さんとのコミュニケーションが何より自慢のお店です。それがオーダーしていただく際の大きなアドバンテージになるんですね(^^)

私自身も楽しんでいますが、お客様にもしっかりと楽しいでいただいていると、自負しています!

きっと気に入っていただける、アナタだけの1着を。
楽しい時間と共にお届けします。
Peperoncinoにお任せあれ!

オーダースーツに関して、詳しくはこちらを。

オーダースーツについて >>

Leave a Comment