オーダースーツ専門店 “Peperoncino-SARTO"

スーツの分類(2)

スーツのあれこれをシリーズでご紹介する 「スーツのツボ」

今回も前回に引き続きスーツの分類についてのお話、更に細かく見ていきましょう。

 

 

前回はこの表4の上部分、既製服の寸法に関してのお話までをさせていただきました。今回は下の部分、言わば本題とも言うべきオーダースーツに関してのお話から始めていきたいと思います。
(前回の記事はこちらをタップ → スーツの分類(1)

 

 

それではまずは 「パターンオーダー」 から。

これらは 「原型」 と呼ばれる「基本となるパターン」を用いて生産されるのは既製服と同じです。「既製服」と同じように、規定のサイズに応じて各寸法がまんべんなく大きく(小さく)なっていき、それに加えある程度の寸法を調節することが可能な物を 「パターンオーダー」 と言います。

 

ジャケットの 「肩幅」「胸周り」「胴回り」 、パンツの 「ウエスト」 などがスーツにおける基礎となる寸法ですが、パターンオーダーでは、これらの寸法はモデルとサイズ(号数)によりあらかじめ決められており、基本的にはこれらには細かな寸法調整は出来ません。その上で既製服と同じく 「袖丈」 「股下寸法」 などの調整を加える、というのが寸法決定の流れとなります。

これだけでは既製服とそうあまり変わらないような印象ですが、モデルやサイズがより細かに用意されているので、その意味ではより体型に沿ったスーツを手に入れることが出来ると言えます。

またパターンオーダーの中には「主要部位のサイズ調整が可能」という商品(店舗)も一部にはあります。

 

 

 

続きまして 「イージーオーダー」 ついて。

これも基本的には「パターンオーダー」と同様ですが、その寸法調整をかなり多くの部位で行うことの出来るというのがイージーオーダーの特徴です。

先程の主要部位「肩幅」「胸周り」「胴回り」「ウエスト」などの寸法調節はもちろん、それに加えて 「着丈」「裾周り」「袖口幅」「腕幅」「ボタン位置」 (以上ジャケット) 「股上」「ヒップ寸法」「ワタリ幅」「膝幅」「裾幅」(以上パンツ)などの調整が可能です。

 

このあたりが実は、店舗(ブランド)や縫製工場によってマチマチなので、その名称も含めそれはもうなかなか整理することも大変だというのが現状です(笑)

この、どれだけの箇所の寸法調整が出来るのかが、良いお店のバロメーターの一つであるとも言えるのですが、それをパッと見で区別することはなかなか難しく・・・。

もし少しでもこだったスーツをご希望される場合は、ぜひお店の方にこの辺のことを詳しく聞いてみてください。(実はこれが「価格」と直結しているということも内緒でお伝えしておきます・・・)

 

 

 

それでは最後に、これらの更に上をいく  「フルオーダー」 関して。

これは前回ご説明した通り、ご注文いただいたお客様に対して個別の型紙を作り上げるわけですから、理論上はありとあらゆる寸法を思い通りに作ることができるということになります。

とは言えきちんとしたスーツとして仕上げるためには限度がありますので、実際には何でもかんでも思った通りに、というわけには行きません。そのあたりの バランス感覚 も仕立て屋の重要な能力の一つですね。

 

 

ここでちょっと余談ですが、この限度・限界の“ギリギリ”を攻めてデザインされているのが「メゾン」「ハイブランド」と言われるような モードブランド ということになります。

ブランド独自のとんがったデザインをお好みの場合は、当然購入の際の選択肢に入ってくるものですね。

逆に言うと、あまり奇抜なデザインの物がお好みでない場合はモードブランドは避けられたほうが無難かと思います。

 

 

 

以上がフルオーダーに関するご説明です。

フルオーダーの魅力に関しては、この「寸法調節」だけではとても語り尽くせない部分が多々ありまして、それはまたおいおいご説明させていただきましょう!

 

 

長々と書いてきましたが、これらをまとめるとこちら表4のようになるというわけです。

 

 

今回の分類では、パターンオーダーは「既製服よりも細やかなサイズ(モデル)選択が可能」という意味と、「一部では主要部位の寸法の調整が可能」とを合わせまして、 「主要部位のみ寸法調整可能」 と表現させていただきました。

 

またイージーオーダーに関しても、「主要部位の寸法調整可能」という物とそれより更に「ほぼ全ての寸法調整が可能」という物とが混在していますので、このような表記とさせていただきました。

 

 

 

 

要するに、このへんの話を整理しますと・・・。

 

 

「パターンオーダー」と「イージーオーダー」の決定的な違いは、「寸法調整」の部分ではないということなわけです。
その苦肉の策が上記のような表記でというわけです(笑)

 

それでは一体、その決定的な違いとは何なのかと言うと・・・。

 

 

 

 

次回以降をお楽しみにしておいていただけましたら! (笑)

 

 

 

以上、オーダースーツにおける寸法調節に関するご説明でした。

 

 

 

今回のご説明はここまでということで。

 

次回はいよいよ、オーダースーツの最も大切な要素、 「体型補正」 「デザイン」 に関するご説明に入ります。

 

乞うご期待!