オーダースーツ専門店 "SARTO"

スーツの『ー』

さて今回もスーツについてのお話。

前回は主にスーツ周辺のお話でしたが、今回は実際の細かな寸法などの定石について。

具体的には『着丈』・『襟と袖』・『裾丈(パンツ丈)』の3点についてご説明いたします(^^)

以下の内容は、スーツの『クラシックスタイルに於ける定石』と捉えてください。そしてそこから一部逸脱したデザインを持つモノを『モード』と呼びます。まずはその辺りを踏まえた上で読み進めていただければと思います。

まずは『着丈』。スーツの縦の長さのことです。

これは裾がオシリをすっぽりと隠す長さ、または気をつけしたときの親指の先と付け根の中間ぐらい、とされています。

親指はともかく、これには「男が尻を丸出しではみっともない!!」という考えが根底にあるようですね(^^)

また「着丈」は長短で印象がガラッと変わるので、かなり重要です。

上記のオシリが隠れるくらいの長さならフォーマルな重厚感を(これがさらに極端に長くなればモーニングや燕尾服などの礼服になります)、短くなればなるほど軽やかさや若々しさが感じられます。カジュアルスーツやジャケットなどには着丈の短いものが多くあります。

ですから「着丈は」、使用する状況に合わせてしっかりと決めないとです。
ビジネスや式典などお固い場面を想定するのか。あるいはビシッと決めてお目当ての女性との一時を念頭に置くのか。

相手に礼を尽くすつもりが逆に不興を買ってしまったり、なんていう本末転倒はぜひ避けたいところですね。

それが仕事であれ、女性であれ・・・ですね。(笑)

ということで、『着丈』はスーツを決める際の非常に重要な要素と言えます。

次はシャツとの兼ね合いでもある『襟と袖』です。

襟は、後ろから見てシャツ襟が1.5cmから2cmくらいが見えるくらいが一般的。
袖はシャツの袖が1cmから1.5cmくらい見えるようにする、とされています。

そこから好みに応じて変動させるといった具合です。もちろんモードなスーツ、あるいはシャツなどはこの限りではありません。

また例えば腕時計をする左側だけを短くしたり、もしオーダーなのであればそちらの袖口だけを少し広くしたりなんていうコトもできます。そういった調整もオーダーの楽しみの一つですね(^^)

袖口といえば、袖丈とは直接関係はないのですが『本切羽』についてココで説明しておきましょう。

『本切羽』とは、袖口の飾りボタンが本当にボタン穴がカガられてあるモノのコトを言います。もちろんボタンを掛けたり外したりができるようになっています。

一時期これが「良いスーツと悪いスーツの違い!」「オーダーと吊るしの違い!」みたいなコトが盛んに叫ばれたこともあり、今ではお安いスーツでも設えてあることが多いです(笑)

あくまで、「一手間掛けてあるか否か」といったところです。

ハイでは最後に『裾丈(パンツ丈)』です。

これは『ハーフクッション』が良いとされています。ハーフクッションとは何ぞや?という方もおられるかと思いますので、Wikiのリンクを貼っておきますね(笑)
Wiki:スラックス >>

コレもお好みで長短を調整してもらえば良いですし、中にはモーニングカットなんていう裏技(?)もあったりします。脚が長く見えるんですよ?(笑)

これも着丈と同様、短ければ軽やかさ、長ければフォーマル感が出ます。ただし長過ぎるのはだらしなくなってしまうのでNGです。

それと裾幅。これは標準的な日本人の体型であれば22cm〜24cmとされています。この裾幅がもっとも時代(流行?)の影響を受ける部分かもしれません。長く着ようと思うのであれば、あまり極端な幅は選ばない方が良いということですね(^^)

そして裾口といえば『ダブル』と『シングル』。どちらにするのか、楽しい悩みどころです(^^)

もちろんお好みですが、ここで耳寄りな情報が!!

・・・ダブルの方が脚が長く見えるらしいですよ?(ボソッと)

これも目の錯覚というか、視覚効果を利用したものです。パンツの最下部にポイントを作ることで印象として脚が長く見えるということと、折り返しの部分がオモリとなることで綺麗なシルエットが出来易いという理由からです。

特にある程度上背のある方は、ダブルにする方が締まって見えることがあります。

何だか脚の長短に関する記述が多いように見受けられますが、おそらくは店主の個人的な事情によるモノだと思われます。

ただ、気になる方はぜひお試しください(笑)

ちなみにダブルの折り返しの幅は4.5cm程度が標準です。身長が高ければこれよりも広くなっても良いかも知れません。
イタリアオヤジなんかは、6cmなんて幅をトレードマークにしてたりすることもあるそうです。これも個性ですね!

ただし「ダブル」はどちらかと言えばカジュアル寄り。本来フォーマルのあるべき姿は「シングル」ということになります。こちらもご注意ください(^^)

以上、スーツの細かなサイズあれこれでございました。

これらはあくまで「一般的な日本人の体型に於ける」という注釈がつきます。実際には身長や横幅(肩・胴・お尻・ふくらはぎなど)など全体のバランスを考慮して、さらには好みも加味した上で決めていくものです。一般的な「目安」あるいは「規制」と捉えていだいても良いかと思います。

「(クラシックな)スーツとは、あらかじめ決められた規制の中で、それぞれが個性を表現するもの」なんて言い方をされる方もいらっしゃいます。

個性とは、規制された中にこそ生まれるものなんだなと。

男のオシャレとは本当に些細なことです。小さな単位(5mmや1cm!)の違いにいかに気を配ってこだわるのか。そこに個性が生まれ、男のカッコよさとなって現れるんです!!

そしてそんなトコロに気付いてくれる相手とは、良い関係が築けそうな気がします(^^)

小さな、それでいて確かなこだわりを。

あなたもぜひ。

book
こちら参考文献の一つです。
この他にも、スーツやオシャレについての本、たくさん置いてます!!(^^)

※サイズの細かい数値などは下記リンクより、写真などを参考にしてください。
その他の内容などもなかなか分かり易く書かれています。(^^)
NAVER-まとめ >>

Leave a Comment